「時計文字盤に紬を」の案も 奄高生と大学生が意見交換 特産品の市場調査テーマに

2018年03月17日

子ども・教育

特産品のマーケティングをテーマにした奄美高校生と文京学院大生との交流勉強会=16日、奄美市名瀬

特産品のマーケティングをテーマにした奄美高校生と文京学院大生との交流勉強会=16日、奄美市名瀬

 県立奄美高校(二石政彦校長)の生徒と文京学院大学(工藤秀機学長・東京)の学生が16日、奄美市名瀬の奄美高校で交流勉強会を開いた。テーマは奄美特産品のマーケティング。効果的な宣伝などで「SNS(会員制交流サイト)の活用を」「時計の文字盤に紬を使用する」といった意見が出た。

 

 交流勉強会は2016年に続き2回目。高校生は課題意識を高めるきっかけづくりを、経営を学ぶ大学生は主体的に課題を解決する力を養うことなどを目的に特産品のマーケティングをテーマにした。奄美高は家政科の2年生30人、文京学院大は経営学部の馬渡一浩教授の研究室生6人が参加した。

 

 マーケティングについて、馬渡教授は顧客に価値を伝えて買う気にさせる「顧客価値」の重要性を強調。生徒らは6班に分かれて奄美特産の商品を班ごとに一つずつ決めた後、特産品に新しい価値を付けて顧客に購買させる方法について意見交換した。

 

 特産品の選出では「大島紬」と「鶏飯」に集中。大島紬については「訪れる観光客に気軽に紬に触れ合えるような方法を考える」との意見もあった。鶏飯に関しては「飲酒後の締めに鶏飯を食する生活スタイルを定着させるようにする」「高齢者を対象にとろみをつけた新たな商品展開」「コンビニで気軽に買える商品開発」などを提案した。