「正しい猫の飼い方知って」 朝日中でACN出前講座 奄美市名瀬

2018年06月09日

子ども・教育

マイクロチップの読み取りを実演する久野代表=7日、奄美市名瀬

マイクロチップの読み取りを実演する久野代表=7日、奄美市名瀬

 奄美市名瀬の朝日中学校(今村典盟校長、生徒309人)で7日、奄美の自然について考える出前講座があった。奄美ネコ問題ネットワーク(ACN)の久野優子代表、鳥飼久裕副代表が世界自然遺産候補地としての自然の価値や猫の適正飼育を訴えた。

 

 総合的な学習の時間で環境について学ぶ1年生92人が参加した。

 

 鳥飼副代表は、国が登録を目指す奄美・沖縄の自然遺産に関連し、申請を一時取り下げる要因となった国際自然保護連合の勧告内容を解説。この中で外来種問題として、野生化した猫(ノネコ)による希少種の捕食被害を取り上げた。

 

 久野代表は奄美大島5市町村の飼い猫適正飼養管理条例を紹介した。不妊手術や室内飼育、マイクロチップ装着の必要性を強調しながら「正しい飼い方を知るだけでも皆さんができること。奄美は捨て猫も多い。状況を変えないと自然遺産登録は遠い」と語った。

 

 マイクロチップリーダーを用い、ぬいぐるみの首の付け根に埋め込んだチップの読み取りも実演した。

 

 講座は世界自然保護基金(WWF)ジャパンが協力し、トヨタ環境活動助成プログラムを活用してACNが開いた。