修学旅行、沖永良部島内で 和泊町の3小学校

2020年10月21日

子ども・教育

地下ダムの取水施設を見学する児童ら=20日、知名町

地下ダムの取水施設を見学する児童ら=20日、知名町

   和泊町立小学校修学旅行団(団長・脇田幸治国頭小校長、児童65人)は20日から、沖永良部島内で修学旅行を実施している。日程は22日までの2泊3日。初日はバスで島内を巡り、発電所や地下ダムなどを見学した。

 

 旅行団は和泊、国頭、内城の3小学校で構成。年度当初は6月に沖縄県へ行く計画だったが、新型コロナウイルスの影響で延期していた。新たな旅行先として県本土や奄美の他の離島なども検討したが、感染防止の観点から、島内実施を決めた。

 

 20日は和泊小で結団式があり、団長の脇田校長が「郷土の自然や文化、歴史、産業を深く知る機会にしてほしい」とあいさつ。児童たちは九州電力の新知名発電所や同島で建設が進む地下ダムの取水施設などを見学し、知名町のホテルで交流会も開いた。

 

 2日目はケービング(洞窟探検)やマリンレジャーを体験した後、平和学習として地元劇団による奄美群島の日本復帰運動を題材にした演劇を和泊町のホテルで鑑賞する。最終日は和泊町で南栄糖業やキクラゲ栽培所、沖永良部漁協の競り市の見学などを計画している。

 

 国頭小6年の大栄風翠さん(11)は「修学旅行がないかもしれないと不安だったけど、できてよかった。沖永良部島のことをたくさん勉強したい。ケービングなどやったことがないことを経験できるのが楽しみ」と話した。

 

 旅行会社は奄美航空ツーリスト(奄美市名瀬)。島内の案内は一般社団法人おきのえらぶ島観光協会が協力している。