修学旅行島内で   和泊町の3小学校

2020年09月11日

子ども・教育

  和泊町の和泊、国頭、内城の3小学校はこのほど、2020年度の修学旅行を沖永良部島内で実施することを決めた。10月20~22日の2泊3日間の日程で自衛隊基地や地下ダムの施設見学、観光体験などを計画。同町校長会会長の脇田幸治国頭小校長は「新型コロナウイルスの感染拡大を受け、児童の健康を最優先に考えた。島内研修でふるさとの魅力を再発見するとともに、友人との楽しい思い出もつくってほしい」と語った。

 

 3校の児童計66人が対象。年度当初は6月に沖縄県へ行く計画だったが、新型コロナの影響で延期していた。県本土や奄美群島の他の離島などの案も検討したが、例年、旅行中に熱発する児童などがいることから、島内実施を決めた。

 

 和泊、知名両町の宿泊施設でそれぞれ1泊し、知名町の航空自衛隊基地や和泊町のキクラゲ栽培所などを見学するほか、ケイビング(洞窟探検)やマリンレジャー体験、平和学習として地元劇団による奄美群島の日本復帰運動を題材にした演劇の鑑賞などを計画している。

 

 旅行会社は奄美航空ツーリスト(奄美市名瀬)。島内の案内は一般社団法人おきのえらぶ島観光協会が協力する。

 

 脇田校長は「修学旅行では過去2年間、滞在先で熱を出す児童がおり、感染症への対応を考えると島外は難しい。保護者も理解を示してくれた。雨天時の内容など検討事項もあるので、実施まで関係団体と協議していく」とも語った。