古仁屋小芸術鑑賞会で元ちとせさん歌声披露

2019年10月30日

子ども・教育

元ちとせさん(左から2人目)らと一緒に島唄を歌い踊る児童=29日、瀬戸内町

元ちとせさん(左から2人目)らと一緒に島唄を歌い踊る児童=29日、瀬戸内町

 瀬戸内町の古仁屋小学校(赤岩道春校長、児童332人)で29日、芸術鑑賞会があった。同町在住の歌手・元ちとせさんが訪れ、自身の楽曲や島唄などで魅力的な歌声を披露。児童らに音楽や島唄の楽しさを伝えた。

 

 鑑賞会は「いつか風になる日」でスタート。元さんは「北と南の島唄を聞き比べてほしい」と、奄美市笠利町出身の唄者・中村瑞希さんをゲストに招き「朝花節」を交互に披露した。

 

 続いて島唄漫談バンド「サーモン&ガーリック」の新元一文さんも登場。3人の掛け合いで児童らの笑いを誘いながら、「島唄は毎日起こっていることを唄にして人の心に残ったものが伝わってきたもの」「方言は島で生まれ育った皆さんだから分かる感情が入ってる。使えなくても耳慣れてほしい」などと語り掛けた。

 

 元さんはその後も「ひかる・かいがら」「ワダツミの木」を歌い上げ、最後に再び登場した中村さん、新元さんと共に「ワイド節」「六調」で会場を盛り上げた。総立ちで一緒に踊りまわっていた児童たちの熱いアンコールに応え、「豊年節」も一緒に歌い踊って締めくくった。

 

 元さんは「この島で生まれ育ったことを誇りに思って、少しでも島のことを知りながら元気にいろんなことを含めて勉強していってほしい」と児童たちへエールを送った。

 

 6年の藤井芳守君(11)は「すてきな歌声だと感じていたので聞けるのを楽しみにしていた。島唄の素晴らしさを改めて感じたのですてきな伝統を絶やさないよう自分たちも歌っていきたい」と述べた。