古高生がスタディツアー 瀬戸内町久慈

2019年12月15日

子ども・教育

模型を見ながら、白糖工場の構造について学ぶ参加者ら=14日、瀬戸内町久慈

模型を見ながら、白糖工場の構造について学ぶ参加者ら=14日、瀬戸内町久慈

 県立古仁屋高校(重吉和久校長)の「日本スイーツの聖地」スタディツアーは14日、瀬戸内町古仁屋―久慈を往復するコースであった。町内の未就学児―小学生とその保護者計44人が参加。同校の1~3年生40人が同町久慈の白糖工場跡周辺をクイズやゲームを交えて案内し、郷土の歴史を分かりやすく伝えた。

 

 ツアーは、高校が地域課題の解決や地域創生につながる実践的な取り組みを行い、地域や高校の活性化につなげる県教委の事業「地域創生人材育成プロジェクト」の一環。集大成となる今イベントは、11月にリハーサルツアーを行うなどして生徒自身が内容の改良を重ね、この日の本番に臨んだ。

 

 参加者は4班に分かれ、集落内に残る白糖石や白糖工場跡など4カ所を巡り、各ポイントで高校生が出すクイズに挑戦。周辺に隠された写真、キーワードなどを探すゲームを楽しみ、手作りスタンプを押して次のポイントへ向かった。

 

 クリスマスイベントも兼ね、手作りバッジなどのプレゼントもあった。

 

 参加した藤野由起さん(12)=古仁屋小6年=は「スタンプ集めを楽しみながら、奄美の白糖工場について楽しく学べた」と充実した様子だった。

 

 運営に携わった古仁屋高2年の諌山あずささん(17)は「リハーサルツアーを行い、改善したおかげで今日は順調に進んでいるようだった。白糖工場の歴史を楽しみながら学んでもらえたならうれしい」と話した。

 

 地域住民も茶菓子を準備してツアーを歓迎。参加者の楽しむ様子や高校生の頑張りに目を細めていた。