国頭小で恒例の黒糖作り 和泊町

2020年02月14日

子ども・教育

力を合わせてサタグルマを回す児童=10日、和泊町立国頭小

力を合わせてサタグルマを回す児童=10日、和泊町立国頭小

 和泊町立国頭小学校(脇田幸治校長、児童63人)で10日、恒例の黒糖作り体験があった。5年生の児童と保護者を中心に地域住民や他学年の児童も参加。サトウキビを搾る「サタグルマ」や大釜を使った昔ながらの黒糖作りの工程を体験した。

 

 同校区の通村幸吉さん、伊口重孝さんを特別講師に招き、サタグルマでキビ汁を搾った後、大型の四角鍋で煮炊きの作業を行った。

 

 キビ汁を搾り取る作業では、児童らが3~5人1組になって力を合わせ、重い丸太を押してサタグルマを動かした。

 

 5年の田代彩羽さん(11)は「サタグルマの歯にキビを入れていく作業はけっこう大変で、煮詰める際のあく取りが楽しかった」と話した。

 

 自身も国頭小卒の脇田校長は「私たちの時代はこのような体験学習はなかったから、案外、現代の子の方が黒糖作りなどは詳しいかも。古里のことを学べる機会が多いのは幸せなこと」と話していた。