大島学区は0・58倍 県内7学区で最低 奄美(情報処理)以外で定員割れ 21年度高校入試

2021年02月17日

子ども・教育

999 【鹿児島総局】県教育委員会は16日、2021年度公立高校入学検査の出願者数を発表した。定員1万1293人に対する出願者数は9098人。出願倍率は前年度から0・03低下し0・81倍で、平成以降最低を更新した。出願倍率が1倍を下回ったのは11年連続。大島学区の倍率は0・58倍(前年度0・66倍)に低下し、県内の7学区で最も低かった。学区内では奄美の情報処理が唯一、出願者数が定員を上回った。

 

 学力検査を行う70校154学科のうち、定員割れとなったのは61校118学科。前年度比で2校減り1学科増えた。定員に対する不足数は前年度から449人増え3049人。県教委は「少子化に加えて、国の私立高校授業料減免などの支援措置で私立高校の受験希望者が増え、公立高校の出願者減につながった可能性がある」としている。

 

 学区別の倍率は鹿児島の1・01倍が最も高く、唯一の1倍超。姶良・伊佐0・88倍、大隅の0・70倍、北薩の0・67倍、南薩と熊毛の0・60倍と続いた。

 

 学科別では普通科系の0・89倍が最も高く、総合学科系の0・52倍が最も低かった。学校・学科別では甲南(普通)の1・66倍が最も高く、最も低かったのは鹿児島商業(国際経済)の0・13倍。

 

 大島学区は定員1048人に606人が出願。中高連携校の喜界、与論は出願変更締め切りまでに島外からの出願があった場合、学力検査を実施する。

 

 大島学区の全日制の倍率は0・59倍。▽奄美(情報処理)1・23倍▽同(家政)0・88倍▽大島(普通)0・86倍│の順に高く、島外から2人の出願があった喜界(商業)を除き▽奄美(商業)、同(衛生看護)0・18倍▽大島北(普通)0・33倍▽古仁屋(普通)0・41倍│の順で低かった。

 

 17日から24日正午まで出願変更を受け付け、25日に最終出願者数を発表する。3月9、10日に学力検査を実施する。

 

 新型コロナウイルスに感染していたり、濃厚接触者として受験当日に試験が受けられない受験生については、3月24日に追加試験を行う。