学校給食に県産和牛 和泊町

2020年07月11日

子ども・教育

県産和牛を味わいながら、生産者から畜産の説明を聞く児童ら=10日、和泊町の大城小学校

県産和牛を味わいながら、生産者から畜産の説明を聞く児童ら=10日、和泊町の大城小学校

 和泊町は10日、町内の小中学校などに県産黒毛和牛を使った給食を提供した。大城小学校(田邊ツル子校長)には生産者やJA職員、町職員らが訪れ、児童とともに牛肉の味を堪能した。

 

 県産和牛の給食提供は命の大切さなどを学ぶ食育の一環。子どもたちが島の産業である畜産業に関心を持ち、将来の職業選択肢の一つとして考えてもらう狙いもある。

 

 和泊町では2018年度に県町村会の助成金を活用して給食に県産牛を提供。子どもたちに好評だったため、昨年からはふるさと納税基金を活用し、提供している。今回は町内の全小中学校と幼稚園、保育所、こども園の計1093食分に使用する牛肉約90㌔を用意した。

 

 この日は同町根折の畜産農家、大山秀喜さん(67)らが大城小を訪問。5・6年生22人に、沖永良部島で育った牛が肥育期を経て食卓に届くまでの過程や生産者の思いなどを紹介した。

 

 献立はビビンバやわかめスープなど。牛肉を食べた池田友愛さん(11)=6年=は「軟らかくておいしい。畜産農家の話を聞いて牛を一頭一頭丁寧に育てていることが分かった」と話していた。