立山さん、水野さんが入選 大島高、学校賞も県内初受賞 現代学生百人一首

2018年03月24日

子ども・教育

現代学生百人一首で入選した(右から)立山さん、水野さん=20日、大島高校

現代学生百人一首で入選した(右から)立山さん、水野さん=20日、大島高校

 東洋大学主催の2017年度短歌コンクール「現代学生百人一首」に、奄美市名瀬の県立大島高校3年の立山陸さん(18)、水野あかりさん(17)の2人が入選した。大島高校は多数の優れた作品がある学校特別賞(5校)にも県内で初めて選ばれた。

 

 現代学生百人一首は1987年、東洋大の創立100周年記念事業として始まった。31回目の17年度は全国の小中高や米国、中国から4万9259首の応募があり、100首の優秀作品を選考した。

 

 大島高は国語科の内田まゆみ教諭の提案で、3年生を対象に奄美をテーマにした作品を募り、集まった約200首を出品した。

 

 立山さんは夏から秋への島の移り変わりを表現した「ミンミンと鳴くせみの声変わらずに少しだけ高い奄美の秋空」、水野さんは厳格な祖父に甘えたい気持ちを込めた「縁側でアカショウビンの音を聞きつ祖父の隣で寝たあの夏よ」をそれぞれ詠んだ。

 

 入選に、立山さんは「初めて作った短歌で入賞できてうれしい」、水野さんは「賞状を霊前に飾り、祖父に報告した」と話していた。