自然保護をテーマに討議 環境教育の授業公開研究会 龍郷町・龍北中

2018年06月30日

子ども・教育

教育関係者らが環境教育の授業を見学した公開研究会=28日、龍北中学校

教育関係者らが環境教育の授業を見学した公開研究会=28日、龍北中学校

  龍郷町立龍北中学校(山縣祥美校長、生徒12人)で28日、環境教育の授業公開研究会があった。町内の教育関係者ら約70人が参加。全校生徒が奄美の自然保護をテーマにグループ討議を行った総合的な学習の時間の授業を見学した。

 

 同校は2017年度から2年間、町の研究協力校の指定を受けて環境教育に取り組んでいる。公開した授業で、生徒らは4班に分かれて「奄美の自然保護のために何ができるだろう」をテーマに話し合い、希少動物を襲う野生化した猫(ノネコ)を出さないようにペットを適正に飼うことや、地域のごみ拾いなどの提案を発表した。

 

 授業の改善点などを検討する授業研究に続いて全体会があった。同校の実践発表では海上保安庁の協力で01年から続ける海岸の漂着物調査などの取り組みを紹介。「環境問題に関する意識が高まった」との成果を挙げ、学校や家庭、地域での実践につなげることを課題とした。

 

 校区内の龍郷、円、秋名の3小学校がそれぞれ環境教育の取り組みを発表。環境省奄美自然保護官事務所の千葉康人上席自然保護官の講話もあった。