薩川小が文部科学大臣表彰 「早寝・早起き・朝ごはん」運動

2019年02月15日

子ども・教育

薩川小児童が続ける授業開始前のラジオ体操=14日、瀬戸内町薩川の同小校庭(提供写真)

薩川小児童が続ける授業開始前のラジオ体操=14日、瀬戸内町薩川の同小校庭(提供写真)

 文部科学省が推進する2018年度優れた「早寝・早起き・朝ごはん」運動で、瀬戸内町立薩川小学校(下薗聡校長、児童数8人)が文部科学大臣表彰を受ける。児童の規則正しい生活習慣づくりを目指す学校と家庭、地域の連携した取り組みが評価された。表彰式は東京で3月7日にある。

 

 「早寝・早起き・朝ごはん」運動は、子どもの成長に不可欠な適切な運動、調和のとれた食事、十分な休養・睡眠など基本的な生活習慣の定着を促す取り組み。本年度の大臣表彰には全国53活動が選出され、鹿児島県からは薩川小と屋久島町の安房小が選ばれた。

 

 薩川小は毎月1回、「生活振り返りカード」を活用し、児童の1週間分の起床・就寝時間やテレビなどの視聴時間、朝食の内容などを家庭と学校で相互に点検。保護者や担任からコメントをもらい、児童自身が反省を行って基本的生活習慣の定着を図っている。親子で定期的に朝食作りを実施し、食育も推進している。

 

 また、毎朝、授業開始前の20分間を利用したラジオ体操と3分間の瞑想(めいそう)、体力づくりに取り組んでいる。

 

 下薗校長は「2010年から形を変えつつも継続してきた活動の効果で児童らに意識の変化が表れている。学校と家庭と地域が一体となった活動が評価された。児童の学力、体力向上につながるため、今後も継続して取り組んでいきたい」と喜んだ。