通学路の暗所に街灯を 与論こども議会、初開催

2019年08月07日

子ども・教育

17人の児童生徒が参加した与論町こども議会=2日、同町砂美地来館(提供写真)

17人の児童生徒が参加した与論町こども議会=2日、同町砂美地来館(提供写真)

 与論町の第1回こども議会(与論町教委など主催)は2日、同町の砂美地来館であった。与論高校2年の志田温音さんを議長に島内の小学生7人、中学生4人、高校生6人が議員として参加。一般質問で産業振興や環境保全など島の課題について、子どもの目線で町当局に質問や提案を行い、町政や議会に対する関心と理解を深めた。

 

 与論中1年の後藤千乃さんは「部活で帰宅時間が遅くなると道路が暗くて『自分が車の運転手に見えていないのではないか』『不審者がいたらどうしよう』などと心配で怖い思いをしている」と訴え、通学路で暗い場所への街灯設置を要望。当局は「通学路の再点検で現状を把握しながら対応したい」と答えた。

 

 このほか「子どもたちがいつでも楽しく遊べる公園建設を」(茶花小6年、福永ひかるさん)、「役場旧庁舎跡地を、島民や観光客が利用しやすい明るい印象を与える施設にして」(与論中2年、若松孫澄さん)、「沖縄の病院に通院していた時、出費が多かった。もっと飛行機料金は値下げできないか」(与論高2年、竹村穂乃香さん)などさまざまな意見や要望があった。

 

 こども議会は、児童生徒が町の課題を主体的に発見し、町政への関心を深めるとともに、人前で自分の考えをしっかりと主張できる人材の育成などを目的に初開催。現在、新庁舎建設工事中のため砂美地来館内に特設の議場を設けた。保護者や地域住民らも傍聴した。