鹿教組地区支部定期大会 特別支援教育充実を ○労働条件改善に取り組み

2018年07月08日

子ども・教育

18年度運動方針などを確認した鹿教組奄美地区支部定期大会=7日、奄美市

18年度運動方針などを確認した鹿教組奄美地区支部定期大会=7日、奄美市

 鹿児島県教職員組合奄美地区支部(星村博文支部長)の第65回定期大会が7日、奄美市名瀬の奄美大島教育会館であった。2018年度の活動方針を承認。各校の現状について語り合いながら課題を探り、特別支援教育の充実・発展や教職員の労働条件改善に取り組んでいくことなどを確認した。

 

 活動方針は①平和・人権・環境を守り、民主教育を確立する②労働条件改善や男女平等参画社会の実現③社会保障制度の拡充や教育予算大幅増―など5項目。

 

 ①は憲法と子どもの権利条約の理念に基づき、「子どもの貧困」や教育格差、学力保障などの解決に取り組む。②は多忙化し、長時間労働が常態化している教職員の勤務実態を問題視し、労働環境の改善を目指す。

 

 討論では学校現場から出た意見が報告され、課題が話し合われた。特別支援教育については、喜界島で今年から高校校舎を活用した支援教育が始まったことなどを評価した。

 

 一方「障がいへの合理的配慮を行うための人員が足りない」などの理由で、入試を通ったにも関わらず県内の私立高校から合格を取り消された事例が報告され「リハビリに取り組んできた生徒の努力を踏みにじる行為だ」「今後二度とないよう対策を」などの意見があった。

 

 教職員の労働環境に関して、臨時的任用職員の実態把握と待遇改善を求める声があった。