3DCG制作を体験 奄美高校商業科・情報処理科

2018年07月07日

子ども・教育

3Dモデルの制作法を学ぶ生徒たち=6日、奄美市名瀬

3Dモデルの制作法を学ぶ生徒たち=6日、奄美市名瀬

 奄美市名瀬の県立奄美高校(堀之内尚郎校長)は6日、3D広告システム「バーチャルマネキン」制作プロジェクトを実施した。商業科と情報処理科の希望する2・3年生27人が受講。制作編集ソフト「3DsMax」を使ったバーチャルマネキンの制作、操作法を学んだ。

 

 バーチャルマネキンはCGで制作したキャラクターを特殊な板にプロジェクターで投影する仕組み。唇の動きに合わせて音声が流れる。講義は実践学習「奄美高校レストラン」でメニューなどを紹介するバーチャルマネキンの制作が目的。

 

 講師は㈲田中印刷所(滋賀県)の代表取締役・田中由一さんとCGクリエイター泉勇治さん。同校の商品が大賞に輝いた「商業高校フードグランプリ2016」(伊藤忠食品主催)の会場に居合わせたことが交流のきっかけ。同校に「バーチャル販売員」を使った商品販売を提案し、支援を続けている。2人の来校は昨年に続き2回目。

 

 商業科2年の中山恵登さん(16)は「普段見るCGの制作がこんなに大変だと思っていなかった。時間をかけていてすごい」、情報処理科2年の重村琉生さん(16)は「まだ自分の技量が足りない。必要最低限のことを押さえて活用していけるようにしたい」と話していた。

 

 田中さんは「一つのことを突き詰め、総合的なプロデュースができる人材になってほしい」と呼び掛けた。