876人が新たな一歩 群島内9高校で卒業式
2018年03月02日
子ども・教育
奄美群島の9高校で1日、卒業式が行われた。本年度は定時制を含む876人(男子448人、女子428人)が卒業。卒業生たちは保護者、在校生に見守られながら通い慣れた学びやを後にして、将来へ向かって新たな一歩を踏み出した。
奄美市名瀬の県立大島高校(池田浩一校長)では第69回卒業式があり、普通科264人が晴れて卒業を迎えた。ピアノ伴奏の中、クラスの代表7人が池田校長から卒業証書を受け取った。
池田校長は「社会に向かうことは決して容易ではないが、凛(りん)とした姿勢で立ち向かってほしい」「本当に社会で活躍するまでは発想性豊かで伸びしろのある良い意味での未熟であってほしい。学んだことを新たな武器に各地で活躍する日々を願っている」と式辞を述べ、卒業生を激励した。
在校生代表の隈元諄平さん(2年)は「体育祭で先輩たちが声を枯らし、涙をこらえながら演舞していた姿を今も鮮明に覚えている。先輩たちが築いた校訓と伝統を後輩たちに引き継げるよう私たちも精いっぱい努力したい」と送辞を述べ、感謝の言葉を贈った。
卒業生代表の安田佳夏さんは「機知に富んだ分かりやすい授業、休日を返上しての部活指導など多くの時間と愛情を注いでくれた先生たちとの出会いがあって今の私たちがいる。感謝とともに新天地でも活躍すると約束します」と答辞、恩師に感謝した。
卒業式には50年前に卒業したOBたちも参加するのが恒例。この日は第19回(1968年)卒の88人が出席した。