トップ当選の永井さん 瀬戸内町議選

花束を手に、目を潤ませながら支持者にあいさつする永井さん=22日午後10時ごろ、瀬戸内町古仁屋

花束を手に、目を潤ませながら支持者にあいさつする永井さん=22日午後10時ごろ、瀬戸内町古仁屋

 22日に投開票が行われた瀬戸内町議会議員選挙では、同町初の女性議員が2人誕生した。その1人が同町古仁屋の永井しずのさん(61)。実力派唄者として知られているだけでなく、女性団体や民生委員・児童委員など地域活動に熱心に取り組んできた。802票の大量得票でトップ当選を果たした永井さんは「女性ならではのきめ細やかな視点で、町民と行政の懸け橋になりたい」と力強く語った。

 

 出馬を決意したのは還暦を迎えた昨夏。6年間受け入れた高校下宿を今年3月に終え、7月には郵便局を退職。「これまでとは違う形で町民に尽くしたい」と新たな挑戦を選んだ。「町議会に女性が必要」との周りの声にも後押しされた。

 

 22日午後9時45分ごろ、当確の報が伝えられると、自宅で待機していた支持者から歓声が上がった。トップ当選に沸く関係者を前に、永井さんは「喜びの半面、責任を感じている。女性への期待の表れだと思う。皆さまの力です」と表情を引き締めた。

 

 選挙期間中は島をまたいだ広い選挙区を巡り、人口減少など町の厳しい現状を目の当たりにした。「新人議員の仕事としてまずは町民の声をくまなく拾い、町政に届けたい。気軽に相談できる存在になれたら」

 

 もう一つの顔でもある唄者歴は30年を超え、弟子は「数えきれないほど」という。現在は古仁屋八月踊り保存会会長も務める。永井さんは「島唄を歌う人は多いが、八月踊り唄の歌い手は少ない。伝統芸能の継承も私の役割の一つ」と力を込めた。