コロナ対策に苦心 奄美の自治体職員採用試験

群島最多の応募が集まる奄美市役所。コロナ対策のため今年は職員採用試験会場を増やす

群島最多の応募が集まる奄美市役所。コロナ対策のため今年は職員採用試験会場を増やす

 9月から10月にかけて職員採用試験を計画している奄美の自治体が新型コロナウイルス対策に頭を悩ませている。一部自治体で試験日程を1カ月ずらしただけでなく、三密回避のため試験会場を増やしたり、面接時の仕切り板を設置したりと知恵を絞る。公務員志願者の増加に期待する半面、収束が見通せない状況下で島外から来島・帰省する受験者も多く、感染者発生の懸念は拭えない。

 

 南海日日新聞が14日までに電話取材したところ、試験を予定している11市町村のうち試験日程を例年より1カ月程度延期したのは5市町村。奄美大島4市町村と喜界町で、国の通知を受けての措置。

 

 試験会場ではほとんどの自治体がマスク着用や手指消毒、換気、スペース確保など基本的な対応を取る。天城町など「応募数が多かった場合は会場変更も考えないといけない」と答えた自治体もあった。

 

 例年150人前後の応募者が集まる奄美市は1次試験会場を1カ所増やし、2カ所で実施する。知名町は飛まつ防止のため面接官と受験者の間に透明の仕切り板を配置する。

 瀬戸内町や和泊町など試験当日の検温を検討している自治体もあったが、「発熱者がいた場合は別会場を設けるか、受験を断るか。多くの人に受験してもらいたいが悩んでいる」と切実な声も。

 

 大和村はホームページの試験案内ページに注意事項を記したリーフレットを添付した。新型コロナ感染者や、保健所から自宅待機を要請された濃厚接触者は受験を控えるよう呼び掛けている。

 

 広報にも変化が出ている。奄美市は例年、東京や大阪など出身者へのPR活動を行っているが、「コロナの影響で今年は郷友会の集まりも少ない」と担当者。大和村担当者は「今年は県内の大学に案内を送る予定。少しでも選択肢に入れてもらえたら」と話した。