ビジョン後期計画に反映へ 基本計画の成果検証で提言 奄美群島成長戦略推進懇話会

成長戦略ビジョンの基本計画に基づく提言について意見交換した懇話会=21日、奄美市名瀬

成長戦略ビジョンの基本計画に基づく提言について意見交換した懇話会=21日、奄美市名瀬

  奄美群島成長戦略推進懇話会(座長・原口泉志學館大学教授、委員16人)の会合が21日、奄美市名瀬の集宴会施設であった。奄美群島成長戦略ビジョンと基本計画の成果検証に基づく今後の展開として、▽人材の確保・育成、教育▽奄美群島の魅力の発揮▽共生・協働の推進、交流・連携の強化▽市場の拡大(ヒト・モノ・カネ・情報)―の4方策を群島一体で広域的に推進していくよう提言した。2019年2月にある群島市町村長会に提出し、19年度からの後期計画に反映させる。

 

 奄美群島成長戦略ビジョンは、奄美群島振興開発特別措置法(奄振法)の延長や地元裁量で運用する交付金制度の理論付けとなる。10年後の奄美を見据えて成長戦略方針や基本方策を盛り込み、2013年2月に策定した。

 

 実施期間は前期(2014~18年度)、後期(19~23年度)。群島内市町村の担当職員らで構成するビジョン策定作業部会は本年度、各市町村の前期事業自己評価などに基づき、前期の基本計画と実施計画を評価・検証してきた。

 

 提言はこれらに基づくもの。懇話会は「市場の拡大」については、奄振交付金に基づく離島航空路運賃低減事業の効果などを評価。委員から「観光促進による地元経済の浮揚を目的に、島外からの観光客への割引運賃対象を拡大するよう国に要望してはどうか」との提案があった。

 

 「共生・協働の推進、交流・連携の強化」では、若年層のUターン支援に向け、子育てしやすい地域づくりや教育環境整備の重要性も提案。新規就農者の意欲向上や担い手不足解消、自然災害に強い農業基盤整備による農業生産額の向上を求める意見なども盛り込んだ。

 

 この日の会合では、後期基本計画に盛り込む33年度の人口や所得などの数値目標についても協議した。現状なども踏まえ4パターンを想定しており、19年2月の第10回懇話会で決定する。