リピーター増で件数最多 寄付額は大幅減 18年度ふるさと納税実績 奄美市

ふるさと納税活用事業で大島地区消防組合笠利消防分署に配備された水上バイク=2018年8月

ふるさと納税活用事業で大島地区消防組合笠利消防分署に配備された水上バイク=2018年8月

 奄美市プロジェクト推進課がまとめたふるさと納税実績によると、2018年度寄付件数は7093件、総額は2億8758万5500円だった。主力返礼品のタンカンが台風で減産したことや一部旅行商品の取り扱い中止で寄付額は前年度を下回ったものの、件数は過去最多となった。同課はリピーターや出身者の寄付が順調に増加していると分析し、「一人でも多くの寄付者に奄美ファンになってもらうことが本来の趣旨である地域貢献につながっていくのではないか」としている。

 

 返礼品で人気が高いのはタンカンやパッションフルーツなどの「野菜・果物」で全体の半数近くを占める。次いで加工品、黒糖焼酎など。金額別では旅行関連商品が最も多い。居住地別でみた場合、約6割が関東・甲信越から納税している。

 

 18年度実績を前年度と比較すると、寄付総額は1億4293万8851円減少した。総務省による返礼品見直しを受け一部旅行商品を6月以降取りやめたことや、台風24号でタンカン収量が減少したことが主な要因。

 

 半面、寄付件数は1754件増加した。市側は約400品をそろえ、各郷友会(出身者組織)へのPRにも力を入れてきた。同課は「全体件数の約1割が出身者。全国の自治体に比べて多いといわれる。また、焼酎を返礼品に選んだ人がリピーターになり、さらに地元事業所から直接購入したケースもある」と語る。

 

 納税活用事業では約6千万円を▽小・中学校の電子黒板、タブレット端末配置▽公共用バス購入▽水難救助用の水上バイク配備―など20事業に配分した。

 

 これとは別に台風24、25号被災直後から災害寄付金も募集。返礼品無しにもかかわらず年度末までの約半年間で200万円余りが寄せられ、倒壊した高倉の修繕費などに充てられた。

 

 19年度は納税サイトを従来の「ふるぽ」「楽天」に「さとふる」を加えた3社体制で展開している。6月1日からの新制度に伴い、一部返礼品について調整している段階。新たに調味料セットやフルーツ定期便なども検討している。