三反園知事と「車座対話」 /情報発信力に期待 徳之島で初開催

車座対話で三反園知事(左)と意見を交わす住民代表ら=10日、伊仙町伊仙

車座対話で三反園知事(左)と意見を交わす住民代表ら=10日、伊仙町伊仙

 三反園訓知事と住民が意見を交わす「知事と語ろう車座対話」が10日、伊仙町ほーらい館であった。徳之島では初めての開催で、島内3町から住民代表26人が出席。農業振興や子育て支援、自然保護などさまざまな地域課題や県政への要望を知事へ訴えた。三反園知事は「皆さんからの意見を県政に反映させていきたい。今後も県と一緒に取り組み、鹿児島、徳之島をどんどん元気にしていこう」と呼び掛けた。

 畜産関連では中小農家が利用しやすい事業導入や女性が営農しやすい環境整備、県農業大学校の定員拡充などを要望。海外へのPRとして、「外国人観光客などに対してトップセールスを」と知事の情報発信力に期待する意見があった。

 小児科医の常駐や全世帯への子ども医療費の無料化など子育て支援について三反園知事は「産み育てやすい環境をつくっていくことが鹿児島の未来につながる。予算を確保してできる部分からやっていきたい」と述べた。

 最短で2年後の世界自然遺産登録に向けて、推薦書提出を巡って文化遺産との競合を懸念する声や島内の自然保護などに対して、県の積極的な取り組みを求める意見があった。三反園知事は政府に強く世界自然遺産の推薦書提出を要請していることを明らかにした上で、「推薦書が提出されれば、今度は必ず登録させなければならない。県側の取り組みについても改善すべきところは改善していく」と話した。

 要望ではこのほか、「奄美群島から県本土へ送る農林水産物の輸送コストだけでなく、離島に入る物への輸送コスト支援を」など、奄振交付金を活用した農林水産物輸送コスト支援事業の拡充や、格安航空会社(LCC)効果の群島全域への波及、新規漁業者への支援などさまざまな意見や要望があった。

 2016年4月に徳之島町で開かれた、伊藤祐一郎前知事との意見交換会にも出席した民間団体の女性は「今回の要望はほぼ2年前と同じであり、前回の提案が取り組まれていなかったということ。予算面で難しい面も理解できるが、今回は一つでも取り入れていただきたい」と注文をつけた。

 車座対話前には徳之島、伊仙両町の町長や議員との意見交換会もあり、11日には天城町でも開かれる。13日は喜界町で車座対話が行われる。