三反園訓知事 来年度おがみ山バイパス再開を表明  9年ぶり方針転換、地元の理解を強調

来年度に事業を再開する方針が示されたおがみ山バイパスの整備予定地=21日、奄美市名瀬

来年度に事業を再開する方針が示されたおがみ山バイパスの整備予定地=21日、奄美市名瀬

 三反園訓知事は21日、事業を先送りしていた奄美市の国道58号おがみ山バイパス整備を来年度に再開する考えを表明した。県議会定例会で向井俊夫議員(自民、奄美市区)の質問に答え、整備の必要性を強調した。伊藤祐一郎前知事時代の2009年以来、約9年ぶりの方針転換となる。

 

 おがみ山バイパス事業は渋滞緩和や災害対応の強化などを目的に1998年度に都市計画決定し、2002年度に着手した。だが、「地元の合意形成が不十分」(県道路建設課)との理由からトンネル工事を見送っている。

 

 バイパス事業のうち、トンネルは奄美市名瀬真名津町―名瀬永田町間の約1・2キロ。総事業費は約140億円を見込んでいた。03年度に用地取得が始まり、計画1・4ヘクタールのうち、1・2ヘクタールの取得を終えていた。

 

 県は奄美市側から、未買収地の地権者ら二十数人に意向を確認したところ、約9割の理解を得られたと報告を受けたという。三反園知事は答弁で「交通混雑の緩和などのためバイパス整備は必要。再開に向けて必要な手続きを進める」と述べた。

 

 県は来年度予算に必要経費を計上する。住民や地権者らを対象に説明会を開く。