三太郎線でGWに再実験 夜間利用ルール見直し 官民の連絡会議が初会合 奄美市住用町

 

三太郎線の実証実験について協議した関係者ら=22日、奄美市名瀬

三太郎線の実証実験について協議した関係者ら=22日、奄美市名瀬

  夜間に野生生物を観察するナイトツアーで人気が集まる奄美市住用町の市道三太郎線周辺に関する夜間利用適正化連絡会議の初会合が22日、奄美市名瀬のAiAiひろばであった。官民の関係者約40人が出席。4~5月の大型連休に合わせて、車両の通行を規制する実証実験を行うことを申し合わせた。三太郎線での実験は昨年11月に続いて2回目。希少動物を保護し、ナイトツアーの満足度を高めるため、通行方法などの利用ルールを見直した。実験結果を踏まえて、7月以降にルールの運用を試行的に開始する方針。

 

三太郎線予約サイトQRコード 連絡会議は、環境省、県、奄美市と地域住民やエコツアーガイド、自然保護団体などの関係者で構成。今年夏の奄美・沖縄の世界自然遺産登録に伴うナイトツアー客の増加を見据えて、希少動物の交通事故や、通行をめぐる利用者同士のトラブルなどを防止するため、市道三太郎線周辺の夜間の利用ルールを検討する。

 

 環境省が昨年11月に実施した実証実験では、三太郎線で午後6~11時に車両の通行を予約制とし、一方通行にして利用台数を1時間4台に制限した。同省によると、多くの利用者がアマミノクロウサギなどを観察できた一方、他の車両との間隔が詰まったり、うまく追い越しができなかったりして、十分に観察できなかった人もいた。

 

 2回目の実験は、4月29日~5月9日の11日間。時間帯は午後7時~翌朝6時。1時間4台の利用台数は前回と変わらないが、東西の入り口2カ所からの双方向通行とすることで、車両同士の間隔を確保する。ナイトツアーに慣れていない人には、ガイドの同行を推奨することを新たに盛り込んだ。三太郎線が接続しているスタル俣線は前回に続いて通行止めとする。

 

 入り口2カ所に自動撮影カメラを設置して利用状況を確認するほか、看板を設置して、時速10㌔以下で走行することなど野生動物を観察するルールを周知する。規制に法的な強制力はなく、協力を依頼する。

 

 会合では、地域住民側から「業者が独占しないように、抽選にしたり、回数制限をすることも必要」という声があった。ガイド側からは「ナイトツアーのルールを知らない人もいる。周知するために講習会を実施すべき」と要望があった。

 

 奄美群島国立公園管理事務所の早瀬穂奈実国立公園管理官は「三太郎線のような公道で野生生物を観察するルールを作って守る取り組みは全国初の事例になる。世界自然遺産登録が決まると世界中から注目される。皆さんと連携して守る体制をつくりたい」と述べた。

 

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 市道三太郎線の実証実験期間中の予約は今月25日午前9時半から、ウェブ上の予約サイトで受け付ける。環境省奄美群島国立公園管理事務所のホームページかQRコード=●=からアクセスできる。問い合わせは電話0997(55)8620奄美群島国立公園管理事務所へ。