下船時の検温開始 コロナ対策で県と市協力 奄美大島・名瀬港

下船客への検温を実施する県職員と市職員ら=29日、奄美市の名瀬港待合所

下船客への検温を実施する県職員と市職員ら=29日、奄美市の名瀬港待合所

 奄美大島の名瀬港で29日、フェリー下船客への検温が始まった。新型コロナウイルスの感染拡大防止の一環。県と奄美市の職員が協力して下船客の検温や感染防止への協力を求めるちらしを配布した。検温は当面の間実施するという。

 

 下船客への検温は、22日に県に提出された奄美大島5市町村長の要望を受けた取り組み。これまではフェリー運航会社が乗船時に検温を行っていたが、下船時にも実施することで島内での感染拡大防止の強化を図る。

 

 対象船舶は、同港佐大熊岸壁に着岸するフェリーとしまを含む定期船。手順は既に県が奄美空港で実施しているものと同様で、▽非接触型体温計での検温▽37・5度以上の乗客への聞き取り調査│を行う。

 

 検温は県職員1人、聞き取りや協力を求めるちらしの配布は市職員1人が担当する。体温や体調に異常がある乗船客に対しては滞在先市町村の保健師が電話連絡で体調確認をするなどの追跡調査を行うという。

 

 同日早朝、鹿児島新港から名瀬港に到着したフェリーからは9人が下船。うち7人の検温を実施し、体温37・5度以上の乗客は確認されなかった。残り2人は車両での乗船のため、荷役作業の事情から検温は乗船時のみとなった。

 

 検温に立ち会った県建設課の藤田正之課長は「奄美の玄関口での水際対策は重要。離島での感染拡大防止と住民の不安解消のためにもしっかり取り組みたい」と力を込めた。

 

 下船時に検温を受けた40代女性は「県本土への通院の帰りで乗船した。船内アナウンスで検温のことは知らされていたが、きょうからとは知らなかった。感染拡大防止にはいい取り組みだと思う」と理解を示した。