与論町、新規感染者6人 新たなクラスターか 全員無症状、県本土へ

 【鹿児島総局】県は28日、与論町で新たに新型コロナウイルス感染者が6人確認されたと発表した。このうち5人は、先に感染が確認された女性と18日に町内で会食していたことが分かり、県は町内で新たなクラスター(感染者集団)が発生した可能性があるとの見方を示した。与論町での感染確認者総数は42人になった。鹿児島市は、市内の医療機関に入院していた90代女性の新型コロナ感染者が死亡したと28日に発表した。県内での感染者死亡は初めて。

 

 県によると、28日に与論町で感染が確認されたのは10歳未満から60代までの男女で、いずれも症状はない。全員が県本土に搬送された。2人が医療機関に入院し、4人が宿泊療養の予定という。

 このうち、10歳未満の女児、60代男性各1人、50代男性3人の計5人は、26日に感染が発表された30代女性らと18日に町内の飲食店で会食していた。会食には18人が参加し、うち11人は陰性が確認されている。残る1人は検査結果待ち。

 

 30代女性は21日に陽性が判明した20代女性と接触。20代女性は、県がクラスターの可能性を示した別の会食(15日)に参加していた。

 

 県は、15日の会食と与論徳洲会病院(高杉香志也院長、81床)でもクラスターが発生した可能性を指摘しており、28日の感染確認を踏まえ「町内で3例目のクラスターが発生した可能性がある」と指摘した。

 

 与論町で感染が確認された42人のうち、28日の感染確認者を含め24人が県本土の医療機関に入院し、10人が県本土のホテルで宿泊療養中。6人が奄美大島の医療機関に入院中で、2人は与論町で自宅待機となっている。

 

 鹿児島市の医療機関で死亡した女性について、市は「女性には持病があり、新型コロナが直接の死因ではないとみられる」と説明した。

 

 県内では28日、与論町のほかに霧島市、指宿市、薩摩川内市で40代から80代までの男女計4人の感染を確認した。28日現在、県全体の感染者総数は229人で、55人が医療機関に入院し、9人が宿泊療養、2人が自宅待機中。7月1日以降、142人が退院した。