与論町で新たに5人 感染者2日間で10人 新型コロナ

与論町の新型コロナウイルス感染者確認状況について説明する地頭所恵くらし保健福祉部長(右)=4日、鹿児島市の県庁

与論町の新型コロナウイルス感染者確認状況について説明する地頭所恵くらし保健福祉部長(右)=4日、鹿児島市の県庁

 【鹿児島総局】県は4日、与論町で新型コロナウイルスの感染者が新たに5人確認されたと発表した。10歳未満から40代までの男女で、3日以降に同町で確認された感染者は10人。県は、それぞれの感染者の詳細な接触状況が確認されていないとして「現時点ではクラスター(感染者集団)という形では確認していない」と説明。今後、会食の場など感染が広がるような行為の有無も含めて感染者の行動の共通点などを調査するとした。

 

 新たな感染者の内訳は40代女性2人、10代と10代未満女性、20代男性が各1人。3日にPCR検査を受けて陽性が判明した。いずれも島外や県外への訪問歴などはない。

 40代女性2人は同じ職場の関係者で、3日に陽性が確認された40代男性の知人。10歳未満と10代の女性は、3日に陽性が確認された10代男性の知人。20代男性は3日に陽性が確認された40代男性と同じ職場の関係者。

 

 県によると4日現在、20代男性が倦怠(けんたい)感や喉の痛み、10歳未満女性が腹痛や下痢の症状を訴えており、他の3人は無症状という。3人が沖縄県の陸上自衛隊のヘリコプターで奄美大島に搬送され宿泊療養中で、2人は町内の医療機関に入院している。

 

 また、3日に陽性が判明した5人のうち、症状や行動歴が明らかにされていなかった40代男性と50代男性についても、知人同士でせきや倦怠感などの症状を訴えていると発表した。40代男性は奄美大島に宿泊療養中で、50代男性は県本土の医療機関に搬送中という。

 

 県によると、濃厚接触者などのうち91人のPCR検査を4日中に実施。5日以降の検査予定数については「濃厚接触者が増加する可能性もあり、現時点では確定していない」と説明した。

 地頭所恵くらし保健福祉部長は「今後の濃厚接触者の検査状況によってはクラスター発生の可能性もある」と述べ、感染拡大を懸念。必要に応じて、国にクラスター対策班を要請する可能性も示した。

 

 4日は同町以外での新たな感染者は確認されなかった。県内の感染者数は同日現在、488人。3日現在、12人が医療機関に入院し、8人が宿泊療養中となっている。