人材確保などで提言 奄美群島成長戦略推進懇話会

成長戦略ビジョンの後期基本計画について意見交換した懇話会=22日、奄美市名瀬

成長戦略ビジョンの後期基本計画について意見交換した懇話会=22日、奄美市名瀬

 奄美群島成長戦略推進懇話会(座長・原口泉志學館大学教授、委員16人)の第10回会合が22日、奄美市名瀬の集宴会施設であった。奄美群島成長戦略ビジョンの後期基本計画(2019~23年度)や計画に盛り込む数値目標について協議。人材の確保・育成や市場の拡大など4方策を群島一体となって推進していくとする提言をまとめた。27日に奄美市である群島市町村長会に提出し、後期基本計画に反映させる。

 奄美群島成長戦略ビジョンは、奄美群島振興開発特別措置法(奄振法)の延長や地元裁量で運用する交付金制度の理論付けとなる。奄美の10年後を見据え成長戦略方針や基本方策を盛り込み、13年2月に策定した。

 同懇話会は12年にビジョンの内容に対して提言などを行う組織として設置。ビジョンの前期(14~18年度)に続き、後期についても基本計画などの策定作業を進めてきた。

 後期基本計画には▽人材の確保・育成、教育▽奄美群島の魅力の発揮(自然・歴史・人の豊かさ・癒やし・子宝)▽共生・協働の推進、交流・連携の強化▽市場の拡大(ヒト・モノ・カネ・情報)―の4方策について、各島ごとに取り組むべき課題などが掲げられた。

 数値目標は群島全体でいずれも23年度に達成すべき数字。計画の推進による下支え効果を考慮し、総人口は推計人口を6千人上回る10万4千人、1人当たりの所得は214万6千円(15年度比10万2千円増)、新規高卒者の群島内就職比率を23・5%(18月3月現在16・7%)にそれぞれ設定した。

 委員からは農業や港湾施設の整備や強化策を計画に盛り込むよう要望があったほか、「奄美と沖縄の物産をタイアップさせて本土に売り込んではどうか」「NHK大河ドラマの『西郷どん』のロケで使用した物や場所などを観光資源としてもっと生かしてほしい」との意見があった。