和泊町、奄美初の無電柱化を計画

無電柱化事業の導入を計画している和泊町庁舎西側の町道=8日、同町

無電柱化事業の導入を計画している和泊町庁舎西側の町道=8日、同町

 和泊町が2018年度から進めている役場新庁舎周辺の町道(与名原平線)の改良工事に併せて、庁舎西側の約150メートルの区間で無電柱化を計画している。本年度に無電柱化事業の実施設計業務を委託、電線管理者との協議も始める。奄美での無電柱化事業は初事例で、22~23年度の工事完了を見込む。また与論町も無電柱化事業の実施を検討している。

 

 庁舎周辺道路の改良工事は町役場正門の南側と西側の計約270メートルで計画。幅員は最大9メートル。このうち無電柱化を計画しているのは、どぅくさ館から和泊町社会福祉センターまでの約150メートルの区間。現在、道路脇に設けている駐車スペースもなくして幅員を広げる。

 

 道路改良計画の総事業費は当初約2億6千万円を見込んだが、無電柱化事業の実施などに伴い拡大する見通し。

 

 無電柱化の事業手法や事業負担の在り方などについて本年度、九州電力やNTT、町ケーブルテレビ(サンサンテレビ)など電線管理者との協議を実施。20年度以降、道路の改良工事に併せて無電柱化工事を実施する。

 

 和泊町では昨年9月末に接近した台風24号の暴風で町内各地で電柱が倒れ、道路の通行止めや長期間に及ぶ停電が発生。町議会の一般質問でも無電柱化の推進を求める意見が上がっていた。

 

 町土木課の担当者は「災害時の防災拠点である役場の周辺道路の安全確保などが主な目的。短い区間での事業導入だが、奄美ではまだ無電柱化の事例がなく、その効果を確認する上でのパイロット事業的な意味もある。庁舎周辺道路の改良に併せて行うのが、タイミング的にも良いと考えた」と説明した。

 

 今年11月末に役場新庁舎の本体工事が完了予定の与論町も、庁舎周辺道路の無電柱化を検討している。