地域福祉計画策定へ始動 奄美市

奄美市地域福祉計画策定に向けた推進委員会の初会合=24日、同市名瀬

奄美市地域福祉計画策定に向けた推進委員会の初会合=24日、同市名瀬

 地域福祉計画策定を目的とした奄美市地域福祉計画推進委員会(委員長・高橋信行鹿児島国際大教授、委員20人)の初会合が24日、同市名瀬のAiAiひろばであった。高橋教授が講話し、地域住民の力を生かした計画の策定を提案。委員会では住民座談会や市民アンケート調査の結果も踏まえ、今年度中の計画策定を目指す。

 

 地域福祉計画は(1)子ども・子育て支援事業計画(2)チャレンジド・プラン奄美(障がい者計画など)(3)健康あまみ21(4)自殺対策計画(5)高齢者保健福祉計画と介護保険事業計画―の既存の個別計画の内容を含んだ、福祉分野の総合計画。

 

 住民参加によって地域の課題を明らかにし、その解決に必要な取り組みを行政や関係機関、専門職が協議して目標を設定。市の地域福祉事業を推進する上での基本的な方向性を示すために策定する。

 

 会議では高橋教授の講話を通して、地域福祉の意味や、福祉計画策定の在り方について委員が共通理解を深めた。高橋教授は「(従来の計画策定は)コンサルなどへの過度な依存で自治体行政の責任を伴った計画になっていないものが多く、本来あるべき住民参加も形ばかりになっている」などと問題点を指摘。地域住民の力を中心に据え、かつ自治体の規模や能力に応じた「奄美市らしい計画」の策定を求めた。

 

 計画策定に向けて市は現在、市民へのアンケート調査を実施中。また年内に市内8地区で住民座談会を開き、住民生活の困りごとや福祉課題などの把握に取り組む。推進委員会は来年2月までに計4回開催予定。

 

 委員からは計画策定後、実践する側の市民に、その内容が十分周知されるよう求める意見などがあった。