地対艦ミサイル公開 陸自両施設概要説明

奄美駐屯地で公開された瀬戸内分屯地配備の地対艦誘導弾=31日

奄美駐屯地で公開された瀬戸内分屯地配備の地対艦誘導弾=31日

 陸上自衛隊は31日、奄美駐屯地(奄美市名瀬大熊)と瀬戸内分屯地(瀬戸内町節子)の両施設の概要や装備品について報道機関に解説し、瀬戸内分屯地に整備する大規模弾薬庫の規模や最新鋭の地対艦ミサイルについて説明した。

 

 奄美駐屯地の面積は50万4674平方メートルで、福岡のヤフオクドーム7・3個分。現在、隊舎や燃料施設、弾薬庫の一部が建設されており、2020年度以降、グラウンドや長さ300メートルの射撃訓練場が建設される計画。

 

 瀬戸内分屯地は48万279平方メートルでヤフオクドーム6・9個分。うち、30万6551平方メートルが大型ミサイルの弾薬や小銃などを保管する火薬庫。完成は来年度以降となるものの、現在配備された装備品用の弾薬はすでに配備が完了している。

 

 また装備品の一部も公開。瀬戸内分屯地に配備された12式地対艦誘導弾(SSM)は上陸作戦となった際、洋上の船舶を攻撃するために使用される。三菱重工で製造され、旧式の88式SSMより射程距離を延伸させたミサイル。昨年7月、ハワイで日米合同訓練を行った際に使用され、米軍からも注目を集めた。

 

 奄美駐屯地の03式中距離地対空誘導弾(中SAM)は飛来してくる航空機やミサイルを迎撃する防空用の兵器。日本製で低空目標用の誘導弾だ。有事の際には12式SSMとの一体利用が想定されている。

 

 西部方面総監部は両誘導弾について「一つのパッケージとして奄美大島に置くことで抑止力を高めることができる」と話している。