外科縫合の技競う 鹿大出身の飯沼さんが優勝 県立大島病院

先輩医師が採点する中、外科技術を競う研修医たち=3日、奄美市名瀬

先輩医師が採点する中、外科技術を競う研修医たち=3日、奄美市名瀬

 外科手術の縫合技術を競う「結紮(けっさつ)王」コンテストが3日、奄美市名瀬の県立大島病院で開かれた。同院で働く若手研修医16人が参加し、緊張した面持ちで皮膚の縫合や手術糸の糸結びに取り組んだ。鹿児島大学出身の飯沼貴大さんが総合点88点で優勝した。

 

 コンテストは研修医の技術向上や奄美での外科医定着などが目的。大島病院とジョンソン・エンド・ジョンソンの共催で、2019年に続いて2回目の実施。縫合に関する講義の後、①手術糸を手で結ぶ「糸結び」②豚皮を用いた真皮縫合―の2部門で総合点数を競った。

 

 糸結び部門(30点)では、筋肉に見立てた2本のゴムチューブを手術糸で結び付け、結び目の強度を測定した。真皮縫合部門(70点)では、15分の制限時間内に10㌢の傷口を縫合。先輩医師10人がその精度や器具の取り扱い方、施術中の姿勢などを審査した。

 

 研修医は2年間の期間中に外科や内科、小児科など各診療科を順番に回り、実践的な知識や技術を学んでいる。コンテストではどの参加者も緊張した様子ながら、日ごろの練習の成果を発揮しようと真剣な表情で取り組んでいた。

 

 徳之島町亀津出身で研修1年目の小林又三郎さん(25)は「先輩医師に見られていると思うと緊張して手が震えた。研修後の進路はまだ決めていないが、研さんを積んで奄美に戻って来たい」と話した。