大和線廃止受け、一時根瀬部線運行 奄美市地域公共交通協

19年度の取り組みを確認した市地域公共交通活性化協=8日、奄美市名瀬

19年度の取り組みを確認した市地域公共交通活性化協=8日、奄美市名瀬

 奄美市地域公共交通活性化協議会(武下義広会長、委員23人)は8日、市役所会議室で第3回会合を開き、2019年度の取り組みを承認した。バス運行会社の大和村路線廃止を受け、代替策として同社が名瀬根瀬部路線を独自運行する。9月末までの時限措置。10月以降の対応についてはタクシー事業者の活用も含め今後検討していく。笠利町打田原・前肥田地区で実証運行中のデマンド交通(事前予約制)は、4月から新たに定時定路線で実施する。

 

 路線バスの大和村線をめぐっては、運転手確保のめどが立たないとしてバス事業者が4月7日以降の撤退を表明している。路線には市内の知名瀬・根瀬部地区が含まれており、この日の協議会では市の対応方針が示された。

 

 それによると、9月末まではバス事業者が根瀬部と名瀬市街地間を1日4往復運行する。10月以降について市側は「タクシー事業者の活用も含め、10人乗り車両による運行の方向で検討する」と説明。現在は県道を通っているが、小宿・里地区を経由する新たな路線開設も視野に入れる。

 

 笠利地区の実証運行は打田原、前肥田、鯨浜の3集落と赤木名を結ぶ。バス路線のない地域の補完策として昨年10月から今年3月末までの半年間、事前予約で乗り合いタクシーを走らせている。

 

 しかし2月末現在の利用状況は実運行回数3回、利用者数延べ4人にとどまった。地元住民への聞き取りの結果、予約制に対する抵抗感、観光客など登録住民以外の需要もあることから定時定路線に変更することを決めた。

 

 実証運行は4月2日から9月28日までの毎週火、木、土曜日。終了後に本格運行へ移行する判断基準の目安として事務局は「利用者数1日2人以上」を挙げた。

 

 19年度はほかに名瀬地区のバス利用状況や重複経路を調査把握し、路線再編に着手する。市の廃止代替路線だけでなくバス事業者の自主系統も対象とする。