奄美の観光物産連と与論町 持続可能な観光ガイドラインモデル地区に

 日本版持続可能な観光ガイドラインの冊子

日本版持続可能な観光ガイドラインの冊子

  観光庁が進める日本版持続可能な観光ガイドライン(JSTS│D)の2021年度モデル地区にこのほど、あまみ大島観光物産連盟と与論町が選ばれた。関係者はガイドラインで示された指標を達成することで観光地としてのレベルアップを図り、「国際的な信用や認知度を高めたい」としている。

 

 モデル地区に選定されたのは全国15カ所。鹿児島県内では奄美の2カ所のみ。

 JSTS│Dは、自治体や観光地域づくり法人(DMO)などが多面的な現状把握の結果に基づき、持続可能な観光地マネジメントを行うための観光指標。日本の特性を各項目に反映した上で、観光地向けの持続可能な観光の国際基準(GSTC│D)に準拠している。ガイドラインを普及、啓発していくためにモデル地区を選定している。

 

 GSTC│Dでは4分野、38の大項目、174の小項目を設定。▽経済データの収集▽文化的な場所やその周辺での観光による負荷に関する取り組み▽自然的な場所での来訪者管理│などが項目として掲げられている。認証を受けているのは世界で3都市のみとハードルが高いため、取り組みの過程でいくつかの表彰制度が設けられている。

 

 あまみ大島観光物産連盟の境田清一郎事務局長は「キーワードのインバウンド(訪日外国人旅行)やSDGs(持続可能な開発目標)、脱炭素などに取り組むことで国際的な信用と認知度を高め、観光振興を図っていきたい」。

 

 与論町商工観光課は「来島者の動向を分析するためのモニタリング調査など新たな取り組みの検討も進め、持続可能な観光地づくりにつなげていきたい」とそれぞれ語った。