奄美の首長ら、来島自粛など呼び掛け

来島自粛を呼び掛ける共同メッセージを発信する奄美大島の首長ら=10日、奄美市名瀬

来島自粛を呼び掛ける共同メッセージを発信する奄美大島の首長ら=10日、奄美市名瀬

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う国の緊急事態宣言を受け、奄美群島の首長らは来島者向けに来島や外出自粛などを呼び掛けるメッセージを次々と発信している。いずれも過度な制限を求める内容ではないが、医療体制に限りのある外海離島ゆえ発生時の対応に強い危機感を募らせる。「命を守る」ための水際対策に欠かせない国民一人一人の理解と協力を改めて訴えている。

 

 奄美大島5市町村の首長でつくる対策本部会議(会長・朝山毅奄美市長)は10日発足し、市役所会議室で初会合があった。

 

 共同メッセージは島単位で足並みをそろえるため奄美、大和、宇検、瀬戸内、龍郷の5市町村長と観光、商工の6団体代表による連名で発した。

 

 緊急事態宣言対象地域の7都府県の住民でそれぞれ▽体調が優れない人▽濃厚接触者▽15日以内に海外渡航歴のある人│に対し、宣言期間の5月6日まで来島を控えてもらうよう呼び掛け。他地域からの来島者にもマスク着用の励行を促した。

 

 離島のため医療体制や感染病床に限りがあることから「感染が発生・拡大した場合、適切な治療や生命の維持が危機的な状況になると想定される」と強調した。

 

 喜界町も10日付で公式ホームページに川島健勇町長名のメッセージを掲載した。宣言期間中の島への旅行や帰省の自粛、延期を求める内容。

 

 メッセージ発信によって宿泊業者や飲食業者など「打撃を受ける人がいることを覚悟している」と危機感をにじませながらも、「ウイルスを島に入れない、万が一入っても絶対に広げないことが最優先」と理解を求めた。

 

 徳之島、天城、伊仙の徳之島3町は10日、宣言期間中に感染拡大地域から島への帰省や旅行を自粛するよう求める内容を公式ホームページに掲載した。それ以外の地域からの来島者にも来島後14日間の外出自粛と毎日の検温を要請している。

 

 与論町も10日、帰省・観光客など来島者に向けて島内での外出自粛を呼び掛けた。自粛期間について町総務企画課は「ウイルス潜伏期間を考慮の上、各自で判断してほしい」としている。

 

 山元宗町長は同日午後0時半ごろ、防災行政無線を通じて「大切な命を守るために協力を」と理解を求めた。

 沖永良部島の和泊、知名両町は11日にもメッセージを発信する方針。