奄美市から2氏受賞 昇さん(笠利町)、平井さん(名瀬) 県農業功労者表彰

県農業功労者表彰を受けた昇睦朗さん

県農業功労者表彰を受けた昇睦朗さん

 県は26日、2019年度県農業功労者表彰者5人を発表した。奄美群島からは昇睦朗さん(80)=奄美市笠利町=と平井學さん(71)=同市名瀬=が選ばれた。表彰式は新型コロナウイルスの影響で実施しない。

 

 昇さんは笠利町宇宿出身。1976年に奄美大島にUターン。家業のサトウキビ栽培を続けながら町農業委員会委員、奄美市土地改良区総括監事、市農業委員会委員などを歴任した。

 

 2011年から19年まで市土地改良区理事長を務め、組織の運営改善、職員育成やかんがい推進に貢献。町議会議員を4期16年務めたほか、宇宿区長や奄美市農業委員も担い、地域の農業振興に尽力した。

 

 昇さんは「大規模な営農をしているわけではなく、受賞には驚き恐縮している」と謙遜しつつ、「奄美の農業振興には若い就農者の支援が不可欠。今後各地で遊休地の増加が懸念されるが、ハーベスターなど現代的な農機具を活用して多収穫多収入化を進めてほしい」と語った。

 

 平井さんは名瀬浦上町出身。1968年に就農し、88年から奄美大島初の果樹部門の指導農業士として29年間活動した。いち早くタンカンの経営栽培に取り組み、機械化に向けた果樹園改造や果樹に適した土壌改良を行って奄美のタンカン栽培を先導した。現在、果樹園を営みながら、奄美大島信用金庫理事を務める。2018年に第42回南海文化賞を受賞。

 

 平井さんは「表彰には驚いている。官民多くの人たちの協力があってこそ」と感謝を込め、「今後は品種別に収穫期をリレーして、出荷のピークを拡大することで農家の経営安定につなげたい」と展望を述べた。

県農業功労者表彰を受けた平井學さん

県農業功労者表彰を受けた平井學さん