奄美市総合戦略会議が発足

骨格案を基に意見交換した総合戦略会議=31日、奄美市名瀬

骨格案を基に意見交換した総合戦略会議=31日、奄美市名瀬

 人口ビジョン達成を目標に、向こう5年間の施策を盛り込む「奄美市『攻め』の総合戦略2020」について検討する総合戦略会議(委員16人)が31日発足し、市役所委員会室で初会合があった。次期戦略は現戦略の基本的な枠組みを維持した上で、重要業績評価指標(KPI)や各種事業を見直す方針。委員からは子育て中の母親が働きやすい環境整備、Uターン促進のため島の魅力を伝える仕掛けづくりなどが提案された。

 

 次期総合戦略は2020~24年度を計画年度とする。奄美大島5市町村で策定予定の人口ビジョンを基に、将来目標人口と転出抑制人数、目標転入人数を設定する。

 

 基本目標は、現戦略でうたわれた「しあわせの島」実現に向け、①経済的に自立した島②子育てに適した島③皆が知恵を出し実行する島④豊かな自然と伝統を守る島│の4本柱を継続する考え。

 

 さらに関係人口の創出・拡大や持続可能な開発目標(SDGs)など、国が定める新たな視点も取り入れる。

 

 戦略会議では座長に奄美群島振興開発基金の本田勝規理事長を選出した。現戦略に記載された253事業の点検結果とKPI達成状況、策定本部による次期計画骨格案などが示された。

 

 子育て支援について委員の一人は、共働きが多い子育て世帯の現状を挙げながら「いかに働きやすい環境をつくるか。仕事している女性の視点を取り入れては」と提案した。

 

 Uターン支援に関し、別の委員は高校卒業後島を離れる若者へ地元の魅力を伝える仕掛けづくりが必要と強調。「インターネットなども活用しながら集落の良さ、そこで働く住民一人一人の格好良さを発信できる取り組みができたら」と展望した。

 

 関係人口の拡大について「郷友会という強大な組織がある。具体的な働き掛けを」との声もあったほか、観光面ではオーバーツーリズム対策を求める意見が出た。

 

 次期戦略案はパブリックコメント(意見公募)や戦略会議を経て市議会3月定例会へ上程し、年度内の策定を目指す。