新「奄美島豚」ブランド化へ 連絡協、市議らと意見交換 奄美市名瀬

市議らと意見交換した奄美島豚連絡協議会=8日、奄美市名瀬

市議らと意見交換した奄美島豚連絡協議会=8日、奄美市名瀬

  奄美島豚連絡協議会(新納誠人会長、会員17人)は8日、奄美市名瀬のAiAiひろばで奄美市議会、鹿児島大学との意見交換会を開いた。新たな「奄美島豚」ブランドの確立を目指す協議会の取り組みに、市議からは奄美の食文化の発信や地域経済への効果に期待の声が寄せられた。

 

 奄美島豚連絡協議会はさまざまな分野の有志らで2019年11月に設立。奄美島豚の生産体制を整え、生産者の相互連携と飼養管理技術の向上によってブランドを確立し、奄美群島の経済に貢献することを目的に活動している。

 

 意見交換会には市議10人と鹿大の研究者、協議会の会員ら約30人が出席。新納会長はあいさつで、▽「新奄美島豚」の選定、ブランド登録▽奄美独自の統一飼料の開発、生産プラント設置▽子豚生産センターの設置│などを盛り込んだ25年度までの目標を説明。「課題はたくさんあるが、新しい知恵や戦略、アイデアをいただきたい」と呼び掛けた。

 

 市議からは「奄美が世界自然遺産に登録されて観光客が来ると、自然とともに食も記憶に残る。島豚をしっかり発信することで経済効果につながる」と期待する声があった。一方で、「今は島豚の味が分からなくなっている。(協議会が)目指す豚を食べられる所をつくってほしい」という注文や、「奄振予算を利用できるように、広域的に取り組むべき」といった助言があった。

 

 意見交換に先立ち、鹿大大学院の川口博明准教授が奄美島豚の遺伝子研究について、源麹研究所の重森幸一営業部長が黒麹を利用した養豚法について報告した。

 

 奄美の島豚は「幻の黒豚」といわれ、ルーツを持つ島豚は現在、宮城県と霧島市、奄美群島内の小規模養豚家が飼育している。これまでに戻し交配による復活の取り組みはあったが、実現には至らなかった。