新庁舎建設基本計画案示す 徳之島町

新庁舎建設の基本計画案が示された住民説明会=24日、徳之島町花徳

新庁舎建設の基本計画案が示された住民説明会=24日、徳之島町花徳

 老朽化や耐震の問題から、2021年度の完成を目指して役場新庁舎建設の協議を進めている徳之島町は24日夜、同町前川生活館で住民説明会を開いた。新庁舎建設検討委員会(委員長・幸野善治副町長)が全会一致で決定した、津波浸水想定区域にある現庁舎敷地での建て替えを基軸とする基本計画案について説明。出席者からは北部地域の経済活性化などを目的に現在地以外への建設を望む意見が上がった。

 説明会は検討委員会で協議した基本計画を周知し、意見を募る目的で同日を皮切りに町内3カ所で計画している。今回は北部地区の住民ら約60人が出席した。

 高岡秀規町長のあいさつに続き、町側が基本計画の概要を報告した。新庁舎は災害時の緊急避難ビルや対策本部を設置する防災拠点機能を備え、1階部分は津波を想定して主に駐車場を整備するピロティ方式を採用。床面積は約3千平方㍍で2階以上に執務室を配置し、4~5階建てを想定している。

 現地建て替えとなった経緯については「高台の民有地は用地取得の見通しがなく、町財政にとって有利な事業債が活用できるか不透明。市街地で利便性が高い現庁舎敷地に対し、県が指定する緊急輸送道路に接続するまでの道路の一部狭く、災害時に通行できない懸念がある」と説明した。

 質疑応答では「第2の経済中心地をつくるため、町北部地域の東天城地区に建設できないか」「現在地は埋立地だが、液状化の危険性は」「2階以上に役場機能があると高齢者や障がい者は利用しにくい。1階設置へ再考を」などの意見があった。

 説明会は25日は井之川公民館でも開かれ、26日は午後7時から、町生涯学習センターで予定している。町側は「3カ所の説明会で出た意見は、8月上旬に開催される検討委員会で参考にした上で、基本計画を策定したい」としている。

 新庁舎建設の今後のスケジュールは、12月に基本設計を行い、20年4~6月にかけて再度住民説明会を開く。実施設計を経て同年12月から着工、21年12月の完成を目指している。