旅客ターミナルビル移転新築へ 港湾利用者の意見を集約 名瀬港本港地区

県が移転新築を検討している名瀬港の旅客ターミナルビル=21日、奄美市名瀬

県が移転新築を検討している名瀬港の旅客ターミナルビル=21日、奄美市名瀬

 県は奄美市の名瀬港本港地区で旅客ターミナルビルを新築する。国が進めている岸壁の沖出し工事に伴い、移転が必要となるためだ。岸壁を利用する船会社や荷役会社、観光関係者らの意見を参考にし、本年度中に設計を終える。

 

 名瀬港本港地区は岸壁2バース(220㍍)の沖出しを計画している。鹿児島―奄美・沖縄航路のフェリーは北側岸壁を使っており、ターミナルビルも北側岸壁に近い。

 

 国の工事が終わればフェリーの接岸場所が南側岸壁に替わるため、ターミナルビルを百数十㍍ほど名瀬市街地側に移転する。

 

 名瀬港の乗降客数は年間18万人。ターミナルビルは1975年度に完成し、老朽化が指摘されていた。鉄筋コンクリート2階建てで1階は貨物の保管などに使う上屋、2階は待合所に利用している。

 

 新施設の供用や既存施設の解体の時期は決まっていない。県は船会社と荷役会社、観光関係者などでつくる連絡会を立ち上げ、ターミナルビルの活用法について意見を集める。

 

 県港湾空港課は「岸壁の老朽化対策や埠頭(ふとう)用地の拡張など名瀬港全体の再編計画の一環。関係者の意見を設計に反映させたい」としている。