来年2月移転、順次業務開始○奄美市本庁舎建設、順調

6階部分の施工が進む奄美市役所建設工事=4月25日、同市名瀬幸町

6階部分の施工が進む奄美市役所建設工事=4月25日、同市名瀬幸町

 奄美市の名瀬本庁舎建設事業が順調に進んでいる。台風などの影響が少なかったため4月末現在の進捗(しんちょく)率は56・1%(事業費ベース)で、当初計画(52・7%)を上回るペース。外壁面には本場奄美大島紬の文様をイメージした外装材を設置し、伝統産業をPRする。12月下旬に工事完了し、2019年2月から新庁舎での業務を一部スタートさせる。

 

 新庁舎は鉄筋コンクリート造9階建て(高さ43・75メートル)。延べ床面積は1万2537・76平方メートル。総事業費のうち、仮庁舎賃貸料や解体工事費などを除いた本体建築工事費は約60億円を見込む。

 

 1階部分と、直結の立体駐車場(旧名瀬公民館跡地)は合計62台分の来庁者用駐車スペース。南側(名瀬小学校側)の現庁舎跡地に市民広場を整備し、広場からアクセス可能な2階に市民窓口フロアを配置する。

 

 3、4階は執務室と政策、防災フロア。5階は大会議室と情報センター、6階に教育委員会、7、8階は議会フロア、9階は倉庫などを予定している。

 

 市側は過去の豪雨災害などを踏まえ、防災機能を備えた市民の「安全安心の拠点」と位置付ける。震度6強の揺れに耐えられる免震構造を採用したほか、4500食分(500人3日分)の食料や防災用品を備蓄する。

 

 2~4階は、年齢や障がいの有無に関わらず、誰もが安心して利用できるユニバーサルデザインの考えを取り入れた「みんなのトイレ」を配置する。

 

 庁舎壁面には日よけや台風時の飛散物シェルターを兼ねた「紬スクリーン」を設置。東西南北の4面に秋名バラや龍郷柄、亀甲柄などをモチーフにしたデザインを採用する。「建物に紬をまとうイメージ」(市財政課庁舎建設推進室)。

 

 19年2月に移転作業を行い、市民部や保健福祉部など市民利用の多い部署から順次、新庁舎での業務をスタートさせる。

 

 移転完了後の4月から現庁舎の解体を進め、7月以降、市民広場と立体駐車場の整備に入る。全体の供用開始は20年3月を予定している。

 

 同推進室は「現在分散している行政機能を集約することで市民サービスの向上が図れる。工事期間中は駐車場不足などで不便を掛けるが、理解と協力をお願いしたい」と話した。

奄美市本庁舎完成予想図

奄美市本庁舎完成予想図