生態系調査を継続 漂着油問題で合同会合 自民党環境部会

漂着油対策を訴える金子万寿夫議員(右)=21日、自民党本

漂着油対策を訴える金子万寿夫議員(右)=21日、自民党本

 自民党環境部会(関芳弘部会長)は21日、党本部で環境・温暖化対策委員会との合同会議を開いた。会合には金子万寿夫衆院議員(鹿児島2区)も出席した。環境省が「奄美大島などの油漂着に関する対応」について報告。漂着油の回収・処理、生態系への影響調査などを継続実施する方針を示した。漂着油処理に伴う費用を鹿児島県に追加配分する方針も示した。

 

 報告は時系列で行われた。タンカー衝突事故の概要および浮遊油の現状について①初動②対応体制の強化③回収作業時の健康上の注意事項の通知④海岸漂着物等地域対策推進事業(海ごみ処理補助金)の鹿児島県への追加配分―などを説明。油の漂着地域における野生生物・生態系等の保全、海岸環境の保全、良好な景観の確保に取り組むことも示した。

 

 野生生物および生態系への影響については、現地踏査を継続。影響を検討するため、国立環境研究所と環境省による検討チームを15日に設置した。漂着油の最終処理については県主導で島外の専門処理施設で行われるとみられている。

 

浜辺で油の回収を進める住民ボランティア=18日、奄美市笠利町の海岸

浜辺で油の回収を進める住民ボランティア=18日、奄美市笠利町の海岸

 金子議員は奄美群島で2千人以上のボランティアと行政職員、関係者による回収作業の現状と、地域により異なる漂着、回収状況を説明。技術、財政支援を訴えた。