県、外国人材受け入れ戦略案を年内決定へ

戦略策定のスケジュールなどが説明された外国人材受入活躍推進会議=26日、鹿児島市

戦略策定のスケジュールなどが説明された外国人材受入活躍推進会議=26日、鹿児島市

 県は2019年度、外国人労働者の受け入れに向けた「かごしま外国人材受入活躍推進戦略」を策定する。▽外国人材の安定的な受入体制整備▽共生社会の実現に向けた相互理解の促進▽外国人材が安心して働き、暮らせる環境整備―の3項目を取り組みの方向性に設定。策定に向け、人手不足が深刻な製造業や農業など6分野について、県内の事業所などを対象に今後5年間の外国人材受け入れ見込み数の調査などを行う。

 県外国人材受入活躍支援課によると、18年の県内総人口(推計)に占める生産年齢人口の割合は54・6%で、05年の60・8%から6・2ポイントダウン。これに対し、外国人労働者数は14年の3224人から18年(10月時点)は2・1倍の6862人に増加している。

 戦略は、特定技能外国人受入制度の創設で、今後さらなる外国人材の増加が見込まれることなどを背景に策定する。県は26日、鹿児島市の県庁で「かごしま外国人材受入活躍推進会議」を開き、策定スケジュールや取り組みなどを説明した。戦略骨子案については9月、戦略案は年内に決定し、年明けの戦略策定と公表を目指す、

 外国人材受け入れ見込み数の調査は、現状と課題分析のため8月にも実施する。対象となる業種は▽製造業▽農業▽建設業▽介護▽宿泊▽外食。具体的には、県内で技能実習生の受け入れ先を支援、監督する監理団体(23団体)や事業者を対象に、外国人の受け入れ状況や課題、今後の受け入れ見込み数などについてアンケートを行う。

 戦略に基づき、県は▽外国人材への支援▽受け入れ先の企業・団体の支援▽外国人材の送り出し国との関係強化や県の魅力PR▽市町村や関係機関との連携―などの施策展開に取り組む方針。

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