知名町が町の情報をラインで発信

QRコードを読み取るラインの知名町公式アカウントの登録方法を説明する総務課職員

QRコードを読み取るラインの知名町公式アカウントの登録方法を説明する総務課職員

 知名町は1日、スマートフォンなどで多くの人が利用しているSNS(会員制交流サイト)の一つ「LINE(ライン)」を活用した住民への情報発信を開始した。ライン利用者が知名町の公式アカウントを登録すれば、町が発信する行政情報や、災害時などの緊急情報を受信できる。

 

 町総務課によると、9月末の台風24号の襲来時や通過後、防災無線など既存の情報伝達手段だけでは、住民へ情報が十分に行き届かないなど、情報伝達の面で課題が分かった。このため、災害時などに町が発信する情報をできるだけ多くの人に届けようとラインを活用することにした。

 

 総務省の2017年版情報通信白書によると、16年の熊本地震発生時、情報収集に利用された手段として、携帯電話、地上波放送に次いでラインは3番目。近年のスマートフォンなどの普及に伴い、SNSで情報を収集する人が増えている。

 

 また、台風24号の被害で固定電話や携帯電話が使えなくなった際も、インターネット回線がつながっていれば、ラインのトーク機能や無料通話機能は使えたことから、沖永良部島内では「ラインが情報収集や安否確認に役立った」といった住民の声も聞かれた。

 

 「アカウント」とはインターネット上のサービスを使用する権利。ラインには一般の利用者が使うアカウントの他に、企業などが登録者に対し、一斉に情報を送るための公式アカウントがある。

 

 町総務課によると、サービスを提供するLINE㈱は、地方公共団体を対象に公式アカウントを無償提供しており、アカウント作成や運用に伴う事業費はゼロ。

 

 同課の担当者は「情報を耳で聞く防災無線に比べ、受け手が目で情報を認識して何度でも確認できるため、より正確に伝わると思う」と利点を語り、「災害時の緊急情報の発信が一番の目的だが、町内のイベント情報なども発信していくので、知名町に住んでいてラインを利用している人は町の公式アカウントを登録してもらえたら」と呼び掛けた。

 

 アカウント登録は11月の同町広報誌に掲載のQRコードを読み込むか、ラインからも検索・登録できる。