秋名集落が“博物館“に まち歩きスマホ音声ガイド あすから実証実験開始 龍郷町

3月1日から運用が始まる秋名集落を舞台とした音声ガイドアプリの画面

3月1日から運用が始まる秋名集落を舞台とした音声ガイドアプリの画面

 まち歩きをする際に、自分のスマートフォンを使って観光案内を聞く音声ガイドアプリの実験が、3月1日から龍郷町秋名集落で始まる。集落全体を博物館のように見立て、まち歩きをしながら画面の地図上のポイントを押すと、地元住民の声や島唄を含む音声ガイドが流れる仕組み。新型コロナウイルス感染予防の一環で、非接触型の観光ガイドの在り方を模索するもので、県内初の取り組みとして注目されている。

 

 国土交通省が行う実証実験。アプリをダウンロードすると、秋名集落の観光スポットが表示される。紹介されるのは▽あらば食堂▽田んぼ道▽琉球石垣▽ショチョガマ▽隈元商店▽秋名海岸▽平瀬マンカイ▽秋名集会場▽荒波のやどりーの9スポット。

 

 伝統行事の名所だけでなく、集落の暮らしの営みにも触れてほしいという狙いから、あえて名前のない田んぼ道や、海岸なども紹介。ガイドブックには掲載されていない歴史小話や、方言での表現方法など、地元に密着したディープな解説が見どころ。

 

 きっかけは昨年秋、国交省が奄美群島の全市町村に対して実施した、コロナ禍の課題調査。自治体からは観光客が激減した窮状や、遠隔診療やバーチャル・リアリティー(VR)観光の必要性が挙げられた。

 

 これを受け、国交省と一般社団法人離島総合研究所(埼玉県)が、来島前の健康管理アプリや非接触型の観光ガイドなど、複数の解決モデルを検討。このうち、非接触型の観光ガイドアプリの導入を、秋名集落で実験することが決まった。

 

 アプリ製作会社「ON THE TRIP」(東京)が今年1月から3週間、秋名集落に滞在し取材。写真撮影やガイド音声収録などすべてを手掛けた。

 

 3月1~7日まで、アプリを利用した感想を集めるアンケートを実施。荒波のやどりでアンケート用紙を配布するほか、ネット上でも回答できる。