観光施設の集客好調=奄美のGW

マングローブでカヌーを楽しむ観光客ら=4月28日、奄美市住用町のマングローブパーク(本社小型無人機で撮影)

マングローブでカヌーを楽しむ観光客ら=4月28日、奄美市住用町のマングローブパーク(本社小型無人機で撮影)

 2018年のゴールデンウイーク(GW)が終わった。今年は4月28日~5月6日で、平日2日間を休むと最長9連休。奄美群島は比較的好天に恵まれたことから、各地の行楽地やイベント会場では連日多くの家族連れや帰省客、観光客の姿が見られた。期間中のにぎわいを振り返る。

 

■行楽■

 

 初日は沖永良部島で海開き。与論町では4月30日に国の重要無形民俗文化財「与論十五夜踊」があったほか、5月4、5の両日は銀座通り感謝祭が開かれた。徳之島ではGW定番の闘牛大会が2~4日にあり、熱戦が繰り広げられた。

 

 奄美市では5日、県立奄美少年自然の家でこどもの日フェスタ、県奄美パークでわらべシマ唄大会があり、子どもたちの笑顔がはじけた。

 

 おきのえらぶ島観光協会の前登志朗会長(59)は「海開きなどの各イベントや、西郷南洲記念館などの施設も人出が多く、例年にない盛り上がりを感じた。移転した観光協会の事務所にもたくさんの観光客が訪れ、施設を利用してくれたことは大変良かった」と話した。

 

■観光客■

 

 喜界島のボランティアガイドグループ「よんよーり喜界島」の外内淳事務局長(58)は「例年に比べ、じんわりとだが確実に入り込み客が増えたと実感している。これまでは出身者の帰省や仕事での来島者が目立ったが、純粋に観光を目的にした人が目立った。奄美大島経由の入り込みも多く、奄美観光の誘客取り組みの恩恵を感じている」とコメント。

 

 ヨロン島観光協会事務局の里山剛史さん(32)は「期間中は天候に恵まれたこともあり、例年になく多くの観光客が訪れた。特に百合ケ浜は連日、すごい人混みで、銀座通り恒例の感謝祭も大盛況だった」と連休を振り返った。

 

 徳之島空港内で観光案内業務を担当する徳之島観光連盟の西松めぐみさん(47)は「今年の大型連休は長期休暇が取りやすい日程だったこともあってか、空港は例年よりもにぎわっていたように感じた。大きなリュックを背負った観光客らしき人の姿も目立ち、連休後半に開かれた闘牛大会に関する問い合わせが多数寄せられた。観光名所を案内する機会も多かった」と話した。

 

■宿泊■

 

 ホテルなど宿泊施設の利用率は好調だったが、期間中、大きなニュースが飛び込んできた。今夏の実現が期待されていた「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」(鹿児島県、沖縄県)の世界自然遺産登録について、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関・国際自然保護連合(IUCN)は3日(日本時間4日)、「登録延期」を勧告。これを受け、夏の観光への影響を懸念する声があった。

 

 奄美市名瀬にあるホテルは8~9割の利用率で例年通り。担当者は「GW中の客入りは順調だったが、夏のツアー客増加を見込んでいたので登録延期となると痛い。今後はNHK大河ドラマ西郷どんの効果に期待しつつ、観光客の動向を見守りたい」と話した。