警戒監視部隊配備で協力要請

房町長(右)と面談する小野寺防衛相(左手前)=7日、瀬戸内町役場

房町長(右)と面談する小野寺防衛相(左手前)=7日、瀬戸内町役場

 陸上自衛隊警備部隊の配備計画で小野寺五典防衛相が7日、候補地に挙がった奄美大島に来島し、瀬戸内町の房克臣町長と面談した。小野寺防衛相は3日から5日にかけて同省職員が瀬戸内町を含む奄美群島で現地調査を行ったことを明らかにし、「奄美群島の警戒態勢は手薄な状況。安全保障上、警戒監視の役目を担う部隊を展開したい」と計画への協力を求めた。房町長は誘致活動の経緯を踏まえ、「自衛隊配備は災害対応の強化や地域活性化につながる。手応えを感じた」と述べ、引き続き配備を求める考えを示した。
 陸自警備部隊の配備は海洋進出の動きを強める中国をけん制する島しょ防衛強化策の一環。政府は昨年末に閣議決定した防衛大綱や中期防衛力整備計画で南西諸島への部隊配備を明記した。奄美では瀬戸内町と奄美市、沖縄県では宮古島(宮古島市)や石垣島(石垣市)が候補地に浮上。2018年度をめどに選定作業が進んでいる。
 小野寺防衛相は7日午後、自衛隊機で奄美空港に到着。航空自衛隊奄美大島分屯基地(奄美市笠利町)と海上自衛隊奄美基地(瀬戸内町)を視察。瀬戸内町役場で房町長らと意見を交わした。
 町総務課によると、防衛相の訪問は初めて。房町長は面談の冒頭、海自奄美基地の拡充や陸自配備を求める要望書を小野寺防衛相に渡した。
 面談は非公開。小野寺防衛相は終了後、報道陣の質問に答えた。部隊配備の時期や場所に関する具体的な言及は避けた上で「週明けに判明する調査結果を参考に検討する。一定の方向が決まり次第、事業化に向けて詳細に調査したい」と語った。