鹿児島県が「感染拡大警報」発令 奄美など5市の飲食店に時短要請

県内の感染拡大傾向を受け、「感染拡大警報」を発令する塩田康一知事=22日、県庁

県内の感染拡大傾向を受け、「感染拡大警報」を発令する塩田康一知事=22日、県庁

 鹿児島県は22日、新型コロナウイルスの警戒基準を、「ステージ2」から「ステージ3」へ引き上げ、「感染拡大警報」を発令した。2月7日まで。県内の新規感染者数が拡大傾向にあり、病床の占有率が高まっていることから判断した。接触機会を減らすため25日から2月7日まで、奄美市など5市の飲食店に営業時間を短縮するよう要請した。協力した店には1店舗あたり56万円(1日4万円)の協力金を支払う。

 

 県内では昨年12月からクラスター(感染者集団)が相次いで発生。1日あたりの新規感染者数は1月20日に過去最多の59人となった。20日現在、入院患者は97人で、うち60歳以上の高齢者が約70%を占めている。感染経路不明者も多く、拡大傾向が続くことが懸念されている。

 

 警戒基準は政府の分科会が示した指標に準じて設定しており、▽ステージ1(散発的発生)▽ステージ2(漸増)▽ステージ3(急増)▽ステージ4(爆発的)―の4段階。ステージ判断の指標として「病床の逼迫具合」や「療養者数」など6項目で目安を設定している。現在、確保病床の占有率などでステージ3のレベルになっている。

 

 県は22日、県庁で対策本部会議を開き、警戒基準の見直しを検討。県は医療従事者の負担が蓄積しており、このままでは医療提供体制がひっ迫する恐れがあるとして、ステージ引き上げを決めた。

 

 これにともない、県民の接触機会を減らすため、県は奄美市(約800店舗)を含む県内5市の飲食店約1万2000店舗に営業時間短縮を要請。25日~2月7日、営業時間を午前5時~午後9時、酒類の提供は午前11時~午後8時とするよう呼び掛けた。要請に応じた店舗には1店舗あたり56万円を支給する。

 

 この期間中、緊急事態措置が取られている県や、感染が拡大している県からの不要不急の来県自粛を呼び掛けたほか、GoToイート食事券の店内飲食の利用自粛も要請。2月下旬からは、打撃を受けた事業者には、事業継続のため緊急支援金(上限20万円)の給付事業を始める。

 

 塩田康一知事は22日、記者会見で「これ以上の感染拡大を防ぐためにも、今が極めて重要な時期。危機感をもって感染防止対策にしっかりと取り組もう」と呼び掛けた。