2市町は「有力候補地」―奄美入り武田副大臣明言

 

朝山市長(手前右)と会談する武田副大臣(同左)=21日、奄美市役所

朝山市長(手前右)と会談する武田副大臣(同左)=21日、奄美市役所

 武田良太防衛副大臣は瀬戸内町江仁屋離島で22日に本格化する陸海空3自衛隊の離島奪還訓練視察を前に21日、奄美大島入りした。同日、朝山毅奄美市長と房克臣瀬戸内町長を表敬訪問するとともに報道陣の取材に応じ、陸上自衛隊警備部隊の配備可能性が取り沙汰されている奄美市と瀬戸内町について「有力候補地のひとつであることは間違いない」と明言した。

 両首長との会談はいずれも非公開。武田副大臣は警備部隊の配備について「具体的な意見交換はなかった」とする一方、南西諸島防衛の強化策について「地元意見の提供も含め、前向きに協力がいただけるとのこと」と述べた。

 朝山市長との会談後の取材では、部隊配備の候補地選定に関して「委託調査ということで一定の調査を行っている。さらに自然環境や運用上などさまざまな見地から検証を進める」と述べた。
 その上で、奄美市と瀬戸内町に関しては「南西諸島地域の防衛上の問題からも重要」と強調。選定に当たっては地元の理解取得を最も重要なポイントと位置付けた。
 部隊配備の有力候補地とされたことに対し、朝山市長は報道陣に「(自分は)専門的な知識はないが、専門家が有力候補地と判断したことはありがたい」と述べながらも「具体的な話があった場合、歓迎する、しないも含めて議会や市民とも話し合って対応したい」と慎重な姿勢ものぞかせた。

瀬戸内町で房町長(右)と握手を交わす武田副大臣=21日、同町役場

瀬戸内町で房町長(右)と握手を交わす武田副大臣=21日、同町役場

 また、房町長も瀬戸内町役場での会談後に取材に応じ「これまでの誘致活動の成果と受け止める」と歓迎。海上自衛隊奄美基地分遣隊(同町古仁屋)の拡充も含め、今後も活動を継続していく考えを強調した。
 武田副大臣は、奄美が陸海空の3自衛隊による離島奪還訓練の場所に選ばれたことについて「まずは、地元の理解が得られたことが一番重要な要素。国内の無人島を利用した初の上陸訓練であり、充実したものにしたい」とも述べた。