22人修了、さらに向上を目指す 要約筆記奉仕員養成講座閉講式 奄美市

修了証の授与もあった要約筆記奉仕員養成講座閉講式=27日、奄美市

修了証の授与もあった要約筆記奉仕員養成講座閉講式=27日、奄美市

 奄美市社会福祉協議会主催の要約筆記奉仕員養成講座の閉講式が27日、社協会議室であった。奄美大島で初開催となる講座には同市、瀬戸内町、龍郷町から22人が受講し、全員が修了。今後のさらなる技術、知識の向上を誓った。

 

 要約筆記奉仕員は、主に手話を使わない聴覚障がいのある人に、話されている内容などを要約し、文字として伝える役割を担う。要約筆記者・同奉仕員の派遣は情報保障の一つとして必須事業に位置付けられており、奄美市では2020年度から派遣事業を実施。一方、派遣できる人材の不足が課題となっている。

 

 式で、社協の福山敏裕会長は「さまざまな場面で聞き取りができずにつらい経験をしている難聴者にとって、要約筆記奉仕員は大変頼もしい存在になる。情報保障の務めを果たしてほしい」と激励。

 

 養成講座開催に協力したあまみ難聴者中途失聴者協会の上野郁代副会長は「私自身も受講生の一人として要約筆記のスキルを身に付けさせてもらい、感謝の思いでいっぱい。当事者の思いを少しでも理解し、寄り添うことができる奉仕員を目指したい。情報保障さえも知らない当事者が多いと思う。奄美でその存在を認知してもらい、利用者が増えたらうれしい」とあいさつした。

 

 受講生を代表して修了証を受け取った屋ます江さん(71)=奄美市=は「話を聞いてまとめる難しさを実感。練習して自信をつけていきたい」と抱負を述べた。

 

 講座修了生は来年度、フォローアップ研修を受けて技術、知識向上を目指す。要約筆記の勉強会などを行う任意団体「奄みみ会」も発足した。市に登録した奉仕員は、要請があれば奄美大島内各地に派遣される。