「登録見直し影響ない」 スカイマークの市江社長 就航を控え奄美市長を表敬

2018年05月15日

政治・行政

8月からの鹿児島―奄美大島便就航の抱負を語り、朝山市長(左)と握手を交わすスカイマークの市江社長=14日、奄美市役所

8月からの鹿児島―奄美大島便就航の抱負を語り、朝山市長(左)と握手を交わすスカイマークの市江社長=14日、奄美市役所

 8月1日から名古屋(中部)―鹿児島、鹿児島―奄美大島の路線を開設するスカイマーク(本社東京都)の市江正彦社長ら6人は14日、奄美市の朝山毅市長を表敬訪問した。国際自然保護連合(IUCN)の勧告で、奄美大島、徳之島などの世界自然遺産登録が見直しを迫られていることについて、市江社長は「長期的に見れば影響はない。8月からの就航に向けて全力を注ぐ」とあらためて意欲を示した。

 

 市江社長は、この日発表した新航路の料金体系や乗り継ぎ割引などの新規サービスの詳細も伝え、「素晴らしい自然という観光面での魅力に加え、中部地方には奄美出身者も多い。帰省客の利便性が高まる」と新航路の利点を説明。朝山市長は「交流人口拡大への新たな追い風になりありがたい」と歓迎した。

 

 現在、鹿児島―奄美大島間は他社が往復8便を運航している。市江社長は▽運賃が割安▽177人乗りで大人数に対応でき、座席間にも余裕がある▽定時運航の信頼性が高い―など同社の強みを挙げ、「ビジネス客の取り込みで搭乗率75%を目指したい」と力を込めた。